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遠州掛塚(砂町)で明治から昭和40年頃まで、刳り物や挽き物などの木工製品を製作していた「くりものや」 2017年秋、二人の三代目により、くりものやが復活しました。

独楽の形はどこから由来したの?


このブログでは何度も登場している独楽ですが、独特の形をしています。
ふつう、独楽といって思い浮かべるのは、下のイラストのような芯が上に突き抜けた独楽ですよね?


くりものやの独楽は芯が上には出ていませんし、胴体も長めです。
でも、このような形の独楽が周辺地域で伝統的に作られていたという話も聞いたことがありません。

そこで、似たような形の独楽がないか?Google画像検索で調べてみました。
全国的にみても、独楽という独楽はほとんど芯が貫通する形です。
そんな中にあって、どうやら九州の独楽だけは、くりものやの独楽と同じように下部だけに芯が出ているのが特徴のようです。

たとえば、博多の平ごま


それから、佐世保のボーズごま


肥後ごま


そして、八女和ごま


それぞれ形状は違いますが、芯が上に突き抜けていないことだけは共通しています。
上面の出っ張り方は異なりますが、肥後ごまはくりものやの独楽にかなり似ていますよね。
ただし九州の独楽の鉄芯は、紐が滑らないように角ばっているそうです。

祖父 忠作さんは、九州の独楽を見て、それを参考にして作ったのでしょうか?
当時の掛塚の職人が遠く九州まで旅をしたはずはありません。
九州から持ち込まれた独楽が存在したのでしょうか?

掛塚には明治の初めまで港があり、天竜川上流から運ばれてくる良質な木材(幕府の御用木)を江戸に運ぶことで栄えたそうですが、九州との交易があったとは聞き及びません。
江戸で仕入れた九州の特産品の中に独楽があったのでしょうか?

江戸に行った船は、復路はほぼ空荷だったそうです。空荷のままでは航行の安全が保てないので、途中伊豆に寄って、バランスを取るために石を積んで戻ってきたので、掛塚の町には現在でも伊豆石で作られた蔵などが残っています。

まぁそうは言っても、独楽のような小さな物をお土産として買ってきた船乗りはいたのかもしれませんね。

もし、掛塚と九州の意外な接点をご存知の方がいらっしゃいましたら、是非お知らせください。

さて、今回写真を掲載させていただいた九州の独楽は、いずれも福岡県八女市にある独楽工房(こまこうぼう) 隈本木工所さんで製作されたものです。
この記事を書くのにあたり写真を使わせていただくようお願いをしたところ、快諾をいただきました。
隈本さん、ありがとうございました。
独楽工房さんでは、これら九州の独楽のほかにも、様々な独楽や、けん玉、積み木などの木のおもちゃを製作販売されています。
サイトを眺めているだけでも楽しいですよ。


独楽工房(こまこうぼう) 隈本木工所

〒834-0006 福岡県八女市吉田1507-3 

TEL:0943-22-2955 FAX:0943-22-3713
http://www.yamegoma.jp/

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