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遠州掛塚(砂町)で明治から昭和40年頃まで、刳り物や挽き物などの木工製品を製作していた「くりものや」 2017年秋、二人の三代目により、くりものやが復活しました。

掛塚屋台囃子保存会 創立50周年記念シンポジウム


1/20に磐田市竜洋なぎの木会館で行われた「掛塚屋台囃子保存会 50周年記念シンポジウム」に行ってきました。

掛塚の隣町に生まれ育った(つまり掛塚祭りには参加できない)自分にとって、屋台囃子の思い出といえば、小学4年生のときだったかな?親父の実家がある砂町の屋台に乗せてもらって、小太鼓を叩かせてもらったこと。法被も着ずに(笑)
テンテコテンテコテンテコテン♪ だけ教わって。
たった一度だけだったけど、あのときの誇らしい気持ちはずっとずっと忘れないな〜。

さて、シンポジウムですが、第一部はお囃子の演奏。
初っ端は掛川市横須賀地区からゲストで来てくださった「三社祭囃子保存会」のみなさん。
各地でお囃子の演奏を披露しているのでしょうね。見応えたっぷりのステージでした。


その後、竜洋西小2年生の演奏、ひ組女性のお囃子演奏と続きました。
笛の代わりに鍵盤ハーモニカを使った小学生の演奏は、可愛くって、一生懸命でとってもよかったのですが、画像や動画をアップするのはやめておきます。

そして保存会の演奏。
この出船囃子が一番好きだなぁ。
テンテコテンテコテンテコテン♪ピ〜ヒャ〜ラ〜ヒャ〜ラララ♪
のお囃子とともに、屋台が提灯をゆらしながら150号線の交差点を渡って本町通りの坂を下って行く姿が、掛塚湊を出航していく船(明治時代までのことだから、もちろん見たことはないんだけどさw)を彷彿とさせて、自分の中では「これぞ掛塚屋台祭り!」のイメージなんですね〜。



そして第二部。
まずは、山口大学 谷部准教授による講演「祭りの明日を考える」
祭りの後継者不足問題への対応について、山口市小鯖地区で担い手の資格がどんどん緩和されてきた事例が紹介されました。
もともとは17ある区のうち、たったひとつの区の長男だけが参加できたのが、長男以外も可になり、小学生がやる役は女子も可になり、今では小鯖地区以外の人でも参加できる。というか、そうしないと祭りが維持できない、と。
「ふるさとの祭りを受け継いでいくためには、地域外の人に担ってもらうことを前向きにとらえること」というまとめで講演は終了。



そして最後は後継者問題を考えるシンポジウム。
「掛塚9町で35歳の人口は現在55名。5年後には29名に減ってしまう。」
「横須賀の祭りは52%の助っ人で成り立っている。小さな町では90%が助っ人。」
など、衝撃的な数字が伝えられ、
「若者たちの負担を軽減しないと…」「女性も戦力…」「助っ人を受け入れる側の意識を変えないと…」
などなど、祭りの後継者問題が語られていきます。


聞きながら考えたのは、「助っ人」として掛塚祭りに参加できるとしたら…
正直、参加したいという気持ちはある。
でもね、「おこがましい」とも思うだよね〜。
実は昨年の祭りの前に修ちゃんが「砂町で出ればいいじゃん」って言ってくれたんだよね。
だけどさぁ、同世代でずっと地元に根付いて頑張ってる人はもちろん、遠くに住んでるけどお祭りには必ず地元に帰ってきて屋台を引いてる人もいて、単にお祭りが好きだというだけじゃなくて、祭りを支えるために頑張ってるな〜って感じるだよねー。
みんな子供の頃のお囃子の練習から始まって、大人になって責任ある役をやったり、早くから準備をしたり…そういうことを長年繰り返してきてるじゃんね。時間をかけて伝承されたしきたりとか歴史の重みとか…
掛塚の祭りというのは、伝統ある、格式の高いお祭りだと思ってるもんでね。
そういうベースもなしに、ひょいっと行って参加するって、ちょっとできないなーって思っちゃう。

なかなか難しい問題だに!(ここは当然遠州弁で考えたにw)

すぐ隣りである、うちの町内の若者を、それこそ子供の頃から参加させるっちゅーのはどうかねぇ?


そういえば、パネラーの横須賀の保存会の方の
自分たちの祭りは、自分たちが思っているよりも他所の人から見て魅力的。他所の人が参加したくなる祭りなんだと気づいた」という発言。掛塚の祭りもそうだと思うよ。
他所に住んでいても、Youtubeで掛塚屋台祭りの動画を探して祭り成分を補給してますから〜(笑)

ところで、このシンポジウムで異彩を放っていたのが、ザ・おまつりネット主宰の上嶋氏。
あくまでも祭りを観客として楽しむ立場から、
祭に行っても、行事などの情報が得られない。山場はどこなのか?何時にどこに行けばいいのかもわからない。観客との接点があると盛り上がるのでは?」と、この一点を強く主張。
こういう方も必要ですね(笑)
他のパネラーが「祭りの担い手が足りなくて困ってるんだ」という議論をする中、
「案内してくれる人を配置してほしい」と(笑)

でもね、本当にそう思います。激しく同意。
ひとつひとつの神事、所作の謂れがわかったりすると祭りをもっと楽しめるし、一番盛り上がるところを見逃さないためにも。
パンフレットに詳しく説明されていても、そのパンフレットが手に入らなかったりしますしね。

ただ、どこの祭りも人出不足なわけで…
そこんとこは、スマホがこれだけ普及している世の中ですから、AR(仮想現実)を使って、神社の境内や町のあちこちにカンバンを設置して、スマホのARアプリで読み取ると動画を再生するとか、リンクに飛んでスケジュールを確認できるとか、その時間の見所の場所に誘導するとか…
そういうやり方で解消できるかな?とも思いました。

というわけで、内容盛りだくさん。考えさせられることもあり。行ってよかったと思えるイベントでした。
保存会のみなさん、50周年おめでとうございました。
掛塚屋台祭りを後世に残すという大切なこと、自分にもできること(ほんの微力に過ぎないにしても)は何かな?とこれからも考え続けます!

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コメント

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素晴らしいレポートです。

完璧なレポートと感想ですね。祭りと地域の抱いている問題は、日本中で抱えている切羽詰まった危機感と同じ。
これを傍観していたのではダメ。今できることを考えてすぐに実行しなければ、「明日」は真っ暗です。
考えましょう!話し合いましょう!そして、今すぐ、やりましょう!

Re:素晴らしいレポートです。

斎藤さん、コメントありがとうございます。
大きなことはできませんが、小さなことからコツコツと(笑)

  • 忠作さんの孫
  • 2018/01/23(Tue.)